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2018年度間伐作業計画

2018年の間伐作業エリア

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2018年の間伐作業エリア(黄色の部分)

札幌南高等学校林の管理方針

間伐作業方針

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2018年は5年間の森林経営計画の2年目で、学校林北東部のカラマツ林・トドマツ林と東部のアカエゾマツ林、合計7.64haの道づくりと、間伐を予定しています。学校林の北半分には、今まで道がなく、間伐しても間伐材を運び出すことができませんでした。高さ3m近いササに覆われ、夏の間はどんな状況か見に行くことも困難でした。

■経緯

学校林財団の中で林業に詳しい理事の方が管理方針を作られていましたが、ご高齢となり引継ぎが懸案となっていました。2012年~2013年にかけて新しい実行体制とグランドデザインのあり方を検討しました。学校林財団の企画実行委員会(林業チーム)による全山踏査のほか、2016~2018年には企画実行委員や同窓生などにより、少しずつ森林の状態を把握してきました(冬の散策会)。2016年までは札幌市森林組合に間伐を委託していましたが、より自然力を生かした森づくりへ移行することにし、その結果、2017年から森と人になじむ「森林作業道」で学校林を全山網羅し、間伐もしていくことを決めました。

■間伐方法

2014年、学校林財団理事会で、基本的に皆伐(森林を全て伐採)をしないことを決めました。この土地にあったはずの原生に近い森林蓄積を目指し、その蓄積を維持しながら成長量以下の伐採による林業も可能な森林を目指します。自然に生えた木も生かし、先輩方が植えたマツ類を間伐し続け、広葉樹と混交した豊かな森を目指します。混交林は成熟すれば台風や病虫害に強く、気候変動リスクにも耐える可能性がより高いと考えられます。

現在は、学校林財団自前の林業チームにより間伐を行っています。学校林では間伐の際、木を運び出す重機は道の上だけを通り、間伐木はチェンソーで道に向かって倒す方法で、自然に生えた木も極力残すようにしています。また、12m間隔の列状で木を間伐し、残す木々や土壌へのダメージを最小限にしています。狭い道ですが、小型の重機を使って立ち木に傷をつけないよう配慮しています。

一般的に北海道では、地形が緩やかなため、10t以上ある大型重機がすべての間伐木まで走行して木を切りだす方法が一般的なので、作業が早い反面、自然に生えた木はほとんどなくなり、残した立木や根を傷つけたり土壌が流されやすい問題があります。10m近い幅の列状間伐や、数10mの帯状間伐も一般的ですが、森林の環境が変わりすぎるため、学校林では幅3mの列状間伐にしています。少し木もれ日が差し込むくらいの、穏やかな間伐方法です。間伐した列の中には切株がぽつんと残るだけで、土壌や植生、風害への影響は最小限です。

■27林班45・47・64・68・75小班(間伐材を搬出)

面積   6.64ha
樹種   カラマツ・トドマツ
森林作業道  新設1,450m・旧作業道補修900m
間伐率   25%
想定出材量  160㎥

■27林班27小班(木がまだ小さいため間伐材は搬出しない)

面積   1.00ha
樹種   アカエゾマツ
森林作業道  間伐材を搬出しないため今回は開設しない
間伐率   20%

 

森林作業道の整備方針

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繊細な森林土壌を守りながら、永年の車の走行や間伐作業にも使え、全山管理のために最適配置を目指した道です。幅2.5m、立木の間隔が3.5mあればその間を通せるため、森の風景によくなじみ、森へのかく乱を最小限に抑え、数年で路肩から植生が回復して道を補強してくれるように考えて作っています。四駆の軽~5ナンバーサイズ乗用車までの通行を想定しています。1haあたり220m前後の開設をしています。道ができ、間伐が終わったらすぐに美しい森を楽しめるようイメージして作業しています。
(一般的な作業道はキャタピラ走行での木材搬出のために作られ、重機以外では走行はできない荒道です。一般的な「森林作業道」は幅10m近く森を切り開く道で、風の抜け道になって木が倒れたり、木が枯れたりすることもあります。)

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2018開設予定:青いライン(点線は旧道を作り直し)
2017開設:赤いライン

作業・活動報告

作業道の砂利入れ作業

5月7日〜9日にかけて、相当痛んでいた南高1号線をメインに砂利を入れました。(車が四駆でも上がらなくなり、ユンボで引っ張ラザルを得ない状況) 山田林道上のぬかるみは来年以降、予算に合わせ少しずつ直して行く予定です。現状はぬかるみでも砂利が入っているので走行はできますが早めに修復しておいた方がいいと思います。   ...

投稿日:

春の散策会前の整備作業を行いました。

5月6日、GWの最終日、13日に行われる春の学校林散策会を前に、企画活動委員、同窓会幹事期(南43期)による学校林の整備作業を行いました。拠点(森のひろば)まわりのササ刈り・枝拾い、有明小学校からのアクセス道路のササ刈りに加えて、急傾斜部分の階段の作成など、参加者が安全に学校林の散策を楽しめるよう作業しました。 ...

投稿日:

2018年度の森林作業道整備を開始します

作業道作業、始まりました! 先ずは旧道のアップデートから。 ...

投稿日:

お知らせ

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「森を守り育てる活動」活動の記録

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