一般財団法人札幌南高等学校林 一般財団法人札幌南高等学校林

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札幌南高等学校林では、森の管理から在校生の森づくり活動、環境、生態系の回復支援活動、そして森を楽しむイベント開催などを、同窓生が中心となって組織する「企画活動委員会」で企画・運営しています。年に何回か開催される森を楽しむイベントはもちろん、ボランティアベースではありますが、企画活動委員として活動にご参加いただくことも可能です。ご興味がありましたら、ぜひお問い合せください。

森を楽しむイベント案内

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 春・夏・秋・冬と四季おりおりによって違う顔を見せる森を楽しむイベントを企画しています。森のトレイルで散策を楽しんむイベントなどはもちろん、枝拾いや下草がりなどの作業のお手伝いをしたり、時には間伐予定地を視察して、実際に間伐する木を選定したりなど、自分たちの森を自分たちで考えて整備するためのイベントなども実施します。

 広場で焚き火を囲んでのバーベキューはもちろんどのイベントでもデフォルト開催(笑)もちよった食材を直火であぶって食べる旨さは最高で、会話も弾みます。現状は春・夏・秋・冬の年4回程度のイベント開催ですが、今後、さらにいろいろな視点から森を楽しむ機会を増やすべく、活動していきます。一緒に活動できる企画活動委員の仲間も募集中です。

森のイベント案内

 

森を守り育てる活動

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 約121haの学校林のほとんどは、カラマツやトドマツの人工林(植林地)ですが、尾根すじは強風に耐えてミズナラやハリギリなど、沢すじにはハルニレやヤチダモなどが風から守られて自然に成育しています。カラマツと広葉樹が混交している場所もあります。延長1,610mの林道もあり、枝打ちや除間伐などの手入れもされてきました。

 森林の管理は5年単位で策定される森林経営計画に基づいて行われますが、2017年からの計画は学校林財団が主体的に策定、実施する初めての計画になります。100年後の、かつてあったはずの原生に近い「多様性を持った森林の状態」を目指し、今後は皆伐をすることなく、全山に作業道を設け、きめ細かい森林管理を実施し、バイタリティのあるカラマツや広葉樹を残し、光の生存競争に負けた木 や寿命のつきる木の間伐を経て、優良で成長のよい木が混交する森づくりを進めています。

森を守り育てる活動

 

 

森のいきもの

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 札幌南高校の学校林はその約80%がカラマツや トドマツの植林された人工の針葉樹林。人工の針葉樹林は、動物や昆虫など森の生き物たちには棲みづらい森です。 動物たちの食料となるどんぐりや木の実が無く、地中生物をはぐくむ落ち葉も積もらないからです。

 北海道の森の本来の姿は、針葉樹と広葉樹が交じり合った「針広混交林」です。 亜寒帯性の針葉樹であるトドマツ、エゾマツ、アカエゾマツと、温帯性広葉樹であるミズナラ、 イタヤカエデ、ハルニレ、カンバなどが共生することで、森は変化に富み、種の多様性が さまざまな生命を育み、豊かな自然を作ります。

 今はまだ決して豊かな森とはいえない札幌南高校学校林ですが、種の保全や生物多様性を促進する活動を地道に重ねることによって、生態系を回復する森のお手伝いをしようと考えています。私たちは、森に棲む生きものの視点から「100 年プロジェクト~100 年後の天然林」を目標に、経営林としてだけではない、環境林、教育林としての学校林の活用を目指します。

森のいきもの

 

 

在校生森づくり活動

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 札幌南高校の1年生は学校林の健全な生育のために、毎年「森づくり活動」に参加してもらっています。記録によると、学校林を取得した明治44年からほぼ毎年のように植林地遠足として生徒の学校林作業が行われており、卒業生のほとんどが体験した行事と言えるでしょう。

 かつては「学校林」とはなにかもわからず、ただただ作業に借り出された世代もあるようですが、2015年からは事前講習を実施し、学校林と目指す森づくりについての理解を促した上で「森づくり」に協力していただいています。

 高校生活3年間のうち、わずか1日の森づくり活動ですが、この経験を通じ、未来の森の担い手へのスムーズな世代交代が実現することも期待しています。

在校生森づくり活動

 

 

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