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はばたけ!国蝶オオムラサキプロジェクト

「はばたけ!国蝶オオムラサキプロジェクト」とは?

「はばたけ!国蝶オオムラサキプロジェクト」とは、箱崎陽一(はこざきよういち)学校林財団理事(前・北海道札幌南高等学校教諭)が在職中に、「札幌南高校学校林にはばたけ! 国蝶オオムラサキ」をスローガンに立上げた学校林活動です。 このプロジェクトの最大の柱は、日本の国蝶で準絶滅危惧種に指定されているオオムラサキという名の蝶々を学校林に復活させることです。 
箱崎氏は論文の中で『担当している生物の授業では多層構造の森林は生物の多様性が豊かであり、単層構造の森林と比較すると生態系のバランスがとれているなどを教えているにもかかわらず、学校林活動では植栽した樹木以外はことごとく切り倒してしまい、経済林としての単層構造の森づくりを中心にした管理作業に矛盾を感じながら森林活動の指導に当たっていた。』(『“北海道札幌南高等学校の学校林にはばたけ国蝶オオムラサキ”をスローガンに』より)と語っています。
『平成16年の学校林理事・評議員会で、環境林・教育林としての生徒の活動計画を提案し、満場一致で学校林活動の変更を許可していただいた。』(同論文より)ことにより、2005年から2012年までの8年間にわたって定時制の生徒、全日制の生徒、科学部の生徒、学校林調査隊に参加した生徒、そして教職員や卒業生たちのべ3000人以上の人々がこのプロジェクトに関わり、学校林にオオムラサキをはばたかせるための様々な活動を実施しました。(プロジェクト期間中の学校林活動) 
しかし、残念ながらまだオオムラサキははばたいていません。 2011年に学校林に試験放虫し、その後翌年の夏まで自然産卵と世代の交代を観測しましたが、2012年、全道的にオオムラサキの数が激減した年に、学校林でも産卵は確認されましたが孵化する様子は見られず、定着することができませんでした。
箱崎氏の退職後、このプロジェクト自体も一度消滅の危機を迎えましたが、2016年、学校林財団の企画活動委員有志により復活されました。 現在、学校林にオオムラサキがはばたくその日を夢見て、日々奮闘が続いています。


hakozaki.jpg※このプロジェクトは箱崎氏により論文にまとめられ、平成29年に公益財団法人下中記念財団の第2回表彰事業最優秀賞を受賞しました。

論文タイトル

『“北海道札幌南高等学校の学校林にはばたけ国蝶オオムラサキ”をスローガンに - オオムラサキの保護活動を中心に8年間実践した環境教育の総括-』

箱崎先生論文
下中財団最優秀賞
箱崎先生 研究・実践の記録

 
プロジェクト期間中の活動内容

 

その他の発表・表彰履歴

発表履歴

平成21年10月15日

第12回全国環境学習フェア北海道富良野大会
パネル発表 札幌南高校の学校林にはばたけ国蝶オオムラサキ
札幌南高等学校 教諭 箱﨑陽一
富良野文化会館
参加者900名
主催 文部科学省、北海道、北海道教育委員会

平成21年10月3日(土)

札幌南高校8期会 講演会
学校林にはばたけ国蝶オオムラサキ
    札幌南高等学校 教諭 箱﨑陽一
全日空ホテル
参加者 40名

平成21年12月15日(火)

北海道高等学校環境教育実践発表大会
札幌南高等学校林にはばたけ国蝶オオムラサキ
発表生徒 定時制3年 後藤理香 西里和寬
ホテルライフォート
主催 北海道教育委員会
参加者 62名

平成22年8月31日(火)

北海道環境学習フェア2010
パネル発表 定時制 第3学年 豊岡幸美 吉田知世 溝延 優
北海道立砂川少年自然の家
主催 北海道教育委員会
参加者 900名

平成23年  9月18日(日)

持続的な社会を目指す環境学習セミナー
森林を活用した学校での取り組み
講演タイトル 学校林を活用した環境教育の実践
北海道札幌南高等学校 教諭 箱﨑陽一
札幌エルプラザ 2F環境研修室
主催 NPO法人北海道環境カウンセラー協会・環境フォーラム北海道
定員40名

 

生徒による受賞履歴

平成22年度 第49回全道高等学校理科研究発表大会
オオムラサキの生態 ~第3報~ 鱗粉の研究 総合賞
発表生徒 北海道札幌南高等学校科学部 第2学年 岡田夏美

平成22年度 第49回全道高等学校理科研究発表大会            
学校林の炭素貯蔵機能調査 ~第2報~  奨励賞
発表生徒 北海道札幌南高等学校科学部 第2学年 山本拓海

平成22年度 日本学生科学賞:北海道読売新聞社賞
オオムラサキの雌雄判別について~視覚的な要素に着目して~
北海道札幌南高等学校科学部 第2学年 岡田夏美
主催 北海道読売新聞社賞

教員による受賞履歴

平成21年度北海道教育実践表彰
学校林を活用した環境教育 教諭 箱﨑陽一
主催 北海道教育委員会

平成22年度 科学教育貢献表彰
北海道札幌南高等学校 教諭 箱﨑陽一
主催 財団法人北海道科学文化協会

平成22年度 文部科学大臣優秀教員表彰
表彰式 平成23年1月31日(月)日比谷公会堂
北海道札幌南高等学校 教諭 箱﨑陽一
主催 文部科学省

 

助成金支援団体

・公益財団法人 下中記念財団
http://www.shimonaka.or.jp/

・一般社団法人 北海道CGCみどりとこころの基金
http://www.cgchokkaido.co.jp/fund/

・公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団
http://www.akiyama-foundation.org/

・公益社団法人 国土緑化推進機構
http://www.green.or.jp/

・文部科学省「夢と活力あふれる高校づくり推進事業」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/detail/1376183.htm

・東京六華同窓会寄付金
https://www.tokyorikka.jp/

 

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